DAIKI AXIS INTEGRATED REPORT2025
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当社は2025年度に企業版ふるさと納税制度を活用し、愛媛県宇和島市の地域イノベーション拠点であるビーチビレッジ石応(旧:石応小学校)に「浄化槽設備」および「厨房設備」の物納寄附を行いました。本取り組みは宇和島市が推進する廃校利活用を核とした地域活性化に向けた地域イノベーション拠点整備に寄与するものです。浄化槽の導入により水質保全に貢献するとともに、厨房設備により地域住民のコミュニティ活動や災害時の炊き出し拠点としての活用も期待されています。当社グループは1971年から宇和島市に生産拠点を構えており、地域の皆様との深いつながりの中で事業を展開してきました。このたびの企業版ふるさと納税による寄附は、長年にわたる同市との関係に対して、感謝の気持ちを形にしたものであり、地域に根ざした企業としての責任と誇りを込めた取り組みです。また、今回の取り組みについて宇和島市より感謝状を贈呈していただきました。地域社会とともに歩む企業として、今後も企業版ふるさと納税をはじめとした社会貢献活動を積極的に推進し、地域課題の解決に寄与するパートナーとなることを目指してまいります。地域貢献への取り組みを、より多くの方に知っていただくことを目的に、ふるさと納税特別ムービー「地域とともに、浄化槽とともに」を作成しました。この動画では寄附した浄化槽がトラックで輸送され、設置される様子から、小学生を対象とした学習イベントや工場見学の様子などを収めており、浄化槽を通じて当社が未来に託したい思いを伝える内容となっております。ふるさと納税PRムービーはこちらをご参照ください。https://www.youtube.com/watch?v=7pXuZyqEnvk愛媛県宇和島市立鶴島小学校4年生を対象に、浄化槽について学ぶ課外授業を開催しました。本イベントは、企業版ふるさと納税によりビーチビレッジ石応へ浄化槽を寄附したことを契機として、地域の子どもたちに浄化槽の役割や水環境の大切さを伝えることを目的に、開発部・生産統括部・経営企画部の若手社員が中心となり企画しました。まずは座学を通じて、家庭や学校で使った水がどのように処理されているのかを学習。川や海にそのまま流れるのではなく、浄化槽や下水道といったインフラによって水がきれいになる仕組みや、微生物の働きで汚れを分解するプロセスなどを、模型やスライドを活用しながらわかりやすく説明しました。続いて、浄化槽のカットモデルや、実際にビーチビレッジ石応に設置されている大型浄化槽を見学し、図や写真では伝わりにくい浄化槽の大きさや構造を、実物を目にしながら体感的に理解する貴重な機会となりました。また、スリランカの子どもたちとのオンライン交流も実施。現地でも水環境に関する啓発活動を行っていることから、互いの国の挨拶を交わし、互いの文化について紹介し合いました。子どもたちは海外とのつながりに興味を持ち、異文化理解を深める機会となりました。さらに、浄化槽の製造工場では、完成した浄化槽が型から外されるダイナミックな様子や、ガラス繊維を使ったFRP積層の工程などを間近で見学し、実際に素材に触れるなど、映像や資料では得られないリアルな学びを体験しました。今回の取り組みを通じて、子どもたちは水環境やものづくりへの理解を深めただけでなく、地域や世界とのつながりにも関心を寄せていました。今後も、このような活動を継続し、次世代に向けた環境教育や持続可能な社会づくりに貢献してまいります。61地域社会との共生に向けた取り組み:企業版ふるさと納税の実施ふるさと納税PRムービーについて子どもたちと考える水と暮らし−浄化槽について学ぶ課外授業とスリランカとの国際交流を実施0404グループを支える基盤

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