水衛生インフラの整備を成長エンジンに、グローバル化と「変革」を加速する。2024年12月期の連結売上高は468億円となり、過去最高を更新しました。これは環境機器・住宅機器の主要2セグメントにおいて、大型案件の計上、海外事業の伸張、M&Aによるシナジー効果などによるものです。営業利益についても、原価高騰分の販売価格への価格転嫁が順調に進み、売上総利益率が大きく改善したことにより、人的資本、海外事業、M&Aなどの成長投資を行いながらも、前期比約59%の増加となりました。国内外の経営環境が引き続き不透明な状況にある中、売上・利益ともに当初計画を大きく上回る業績を達成できたのは、社員が一丸となって成長戦略に取り組んだ成果であると認識しています。を最終年度としていた中期経営計画の目標達成に向けて、グループ一丸となって推進しました。社内においては、経営基本方針「変革への挑戦」のもと、サービス・製品、マネジメント、デジタルの「3つのSMD変革」にも取り組みました。この結果、2025年度の目標としていた連結売上高450億円を1年前倒しで達成することができました。これは単年度の成果ではなく、前経営陣のもと積み上げてきた実績と、全社員の頑張りによって達成できたものと感謝しています。一方、連結営業利益の目標は未達となりました。これは円高や原材料の高騰など、計画策定時に想定していた外部環境が、想定を超えて変動したことによります。そこで、新年度をスタートするにあたり、計画を練り直し、2025年度を初年度とする新たな中期経営計画を策定しました。ダイキアクシスグループは、1958年、創業者・大亀孝裕が「不快な田舎の便所を変え、誰もが清潔で誇りを持てる暮らしを実現したい」という強い信念のもと、愛媛県松山市に前身である大亀商事を設立したことに始まります。その志は半世紀を超えて、私たちの企業理念に受け継がれています。「環境を守る。未来を変える。」という企業使命のもと、公衆衛生インフラの整備をはじめ、水と環境を軸に、誰もが安心して暮らせるサステイナブルな社会の実現を目指して事業を展開しています。世界情勢の不安定さや度重なる自然災害の中、社長交代による新体制をスタートした2024年は、当社グループにとってまさに「激動の中の船出」の一年でした。私自身も日々勉強しながら、強い組織づくりと発信力の強化に取り組んできました。この取り組みをさらに前進させるため、2025年〜2027年を対象期間とする、新たな中期経営計画を策定しました。この3年間が、真の「変革」の時であると位置付けています。創業の理念を我々の世代でより形にして実現するために、グループ一丸となって成長戦略を加速してまいります。04代表取締役社長 CEO・CIO2024年および前中期経営計画の振り返りセグメント別の成長戦略については、環境機器関連事業では、メンテナンスの強化、地下水飲料化事業の受注増加などにより、ストックビジネスの拡大が着実に成果を上げています。海外展開についても、インドやスリランカにおける新工場の稼働や大型案件の受注により売上を大きく拡大しました。住宅機器関連事業では、新規商材として木構造事業に加え、スマートホームサービスの取り扱いを開始し、これまでの卸売業から、メーカー機能を持った商社への転化を進めました。また、再生可能エネルギー関連事業では、バイオディーゼル燃料事業において東日本事業所を開設し、関東エリアでの本格的な事業展開をスタートしました。この他、技術力・製品開発力の向上、M&A、IT推進など、2025年度CEOメッセージ変革への挑戦から、実現へ前中期経営計画の目標を前倒しで達成2024年12月期の実績
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