DAIKI AXIS INTEGRATED REPORT2024
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7億円DAIKI AXIS INTEGRATED REPORT | 30・提案から施工・保守まで可能な体制の構築(太陽光)・B5軽油を製造するノウハウの保有(BDF)・顧客に対してBDF、太陽光、風力の中から最適なものを提案可能・他事業部と連携した独自の提案力・高い技術力、豊富な稼働・施工実績・日本政府の「2050年カーボンニュートラル宣言」を はじめとする世界的な脱炭素の潮流・脱炭素社会への移行に向けた資金供給の増加、政策の後押し・防災、BCPの観点からの企業や個人のニーズの高まり● DCMグループ施設の屋上太陽光パネルなどによるFIT制度を利用した売電● PPAモデルによる電力需要家への売電● 使用済み食用油を原料としたバイオディーゼル燃料「D・OiL<ディー・オイル>」の  製造・販売および製造施設の施工  ※2009年には軽油の代替燃料として利用できるB5軽油の販売を開始● 北日本を中心に設置した小形風力発電サイトによるFIT制度を利用した売電事業● 国産小形風力発電機開発に向けパートナー企業とともに研究開発を実施● 高温高圧状態の水で有機物を処理することによって廃棄物等を有効活用することの  できる処理方法● ㈱ダイキアクシス・サステイナブル・パワー● ㈱メデア・社内外への情報発信力・人材採用、人材育成・需要家とのマッチング・自然環境に左右されやすいビジネスモデル・参入事業者の増加による技術革新と低価格化・法的規制の改正・強化による事業環境の変化、FIT制度の終了・施工会社など協力会社における高齢化や労働力の減少成長戦略当社グループは、2002年から使用済み食用油を回収して燃料に精製するバイオディーゼル燃料事業に取り組んできました。長年赤字続きでしたが、環境ビジネスを行っている我々が赤字だからといって途中で投げ出すのは違うのではないかという強い思いから事業を続けてきました。次第に世の中が変化し、地球温暖化対策が叫ばれるようになって、環境ビジネスにはチャンスがあることを確信し、未来を見据えて大切に事業を育ててまいりました。その後、小形風力発電、太陽光発電等の再生可能エネルギー事業や水熱処理事業に参入し、2021年に100%子会社である㈱ダイキアクシス・サステイナブル・パワーにこれらの事業を集約しました。「世界的な環境改善を行う。そのためにできることをやる。」という強い意志をもって、さまざまな方面から持続可能なグリーンエネルギーへの移行を推進しています。ただし、あくまでもビジネスなので、そこにどうやって付加価値をつけていくかを常に考え、お客様から必要とされる仕事ができるように日々精進しています。再生可能エネルギー事業は新規事業分野への参入であり、用地・設備の取得やM&Aなど積極的な先行投資を行っていることから、多くの資産を要するセグメントです。資本と負債の最適な構成についての検討や、CFOとしての立場からも当セグメントをしっかり舵取りしていくことが私の役割だと認識しています。世界的な環境課題の解決に寄与しつつ、収益性を高め、当社グループの企業価値向上に貢献していきたいと考えています。近年、化石燃料の非化石化へ向けてバイオディーゼル燃料への需要が活発化しており、2023年は特にバイオディーゼル燃料事業の飛躍の年であったと感じています。2023年4月に松山空港の作業車両での試験登用が始まり、2024年6月現在、四国4空港全てで採用いただけることになりました。また日光国立公園でのバイオ燃料バスの実証運行にも採用され、関東エリアのイルミネーションの発電燃料としても使用されるなど広がりをみせています。このような需要の拡大に伴い、2023年には東日本事業所の建設を開始、2024年5月からは精製プラントを稼働いたしました。今後、関東エリアでの事業展開を本格化させ、より多くの需要に応えていきたいと思います。2024年は当セグメントの新しい事業として、グリーンデータセンター事業を展開していく予定です。ビッグデータ分析や画像処理で必要となる計算能力(以下、「計算力」)は、今後急激な成長が期待されている分野で、世界中から投資が行われています。この計算力には大きな電力を必要とすることから、そこに当社のグリーンエネルギーを電力供給することで持続可能なデータセンターの構築を目指すものです。持続可能なエネルギーをより付加価値の高いかたちで提供していくことで、新たなビジネスチャンスを創出していきたいと考えています。取締役副会長 CFO(財務戦略・再エネセグメント・その他事業担当)兼㈱ダイキアクシス・サステイナブル・パワー代表取締役社長堀淵 昭洋領域太陽光売電事業バイオディーゼル燃料事業小形風力発電事業水熱処理事業関連子会社2023年12月期(実績)売上高営業利益営業利益率事業内容2024年12月期(予想)2025年12月期(予想)OPPORTUNITY 機会WEAKNESS 弱みTHREAT 脅威持続可能なグリーンエネルギーで、環境改善と企業価値の向上に貢献再生可能エネルギー関連事業セグメントの基本方針今後の課題と2024年の展望27.4億円2.5億円9.4%SWOT分析28.1億円2.2億円8.0%25億円28%事業内容について中期経営計画“PROTECT×CHANGE”定量目標SWOT分析STRENGTH 強み事業戦略 [ 再生可能エネルギー関連事業 ]

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