約19%約11%約23%約1%約12%約12%約8%約50%約15%約26%約23%・日本国内で培った水処理技術・ノウハウ・9ヶ国31社の海外代理店ネットワーク・海外製造拠点(独資):3か所・各国政府との連携体制・地域特性に応じた製造・販売体制・環境トレンド・アジア・アフリカ圏での排水処理設備ニーズの急拡大・アジア地域の人口増加・日本政府による「インフラシステム海外展開戦略2025」 等による後押し東南アジア・南アジア地域での下水道整備状況を踏まえると、当社グループが整備・充実させてきた浄化槽の技術やノウハウを活かす場は多くあります。2025年には、海外事業の売上目標は現在の2倍である40億円、2030年には売上100億円とするための事業推進を行ってまいります。・人材不足・インド工場における製造品質・インドにおける需要に対する供給力・生産を担うナショナルスタッフの技術力・グローバルサプライチェーンの分断・各国カントリーリスク・地価や人件費の高騰・他社の雇用環境改善による人材の流出成長戦略当社グループは現在、インド、インドネシア、スリランカ、中国、シンガポールに加えてバングラデシュにも進出し、東南アジア・南アジアを中心に海外事業を展開しています。その中で最重点地域は今後、経済大国になると言われるインドです。2022年に設立したインド自社工場においては、生産体制の確立が思うように進まず、結果としてインドネシアから製品を輸入しなければいけない状態となってしまったため輸送費がかさみ、2023年は大きな赤字を出してしまいました。現在、日本からのスタッフ派遣やナショナルスタッフの人材補強を行い、ようやく生産体制が整ったところです。今後、自社第一工場に加え、2025年にはインドの南部に第二工場の建設も計画しています。需要に対し品質の高い製品を安定的に供給できるような生産体制が整えば、問題なく黒字化が見込めると考えています。もう一つの重点地域は、インドネシアです。グループインから10周年を迎えたインドネシア法人では従来、他国への輸出を中心に売上高を維持してきましたが、今後は内需を取り込み、工場の稼働率を上げていきたいと考えています。そのため2023年から営業戦略を変え、日系企業から国内企業へのシフトを進めています。国営大手に向けてブランディングを展開し、すでに結果が出てきており、今後、浄化槽販売においても相乗効果が出てくるものと期待しています。コロナ禍などの影響もあり、現時点で中期経営計画の目標値に到達していませんが、あと2年間で確実に海外子会社を黒字化していきたいと考えています。国内の環境機器事業においても赤字拠点を無くすことでベースを作ってきました。海外も同じように黒字化し、さらに次のステップとして、日本人スタッフの経費負担も含めた海外事業の完全黒字化を目指します。今後の課題は繰り返しになりますが、インド工場における生産力の強化です。日本ではすでに50年以上浄化槽製造を行っているのに対し、インドではまだ2年しか経過していないので、どうしても技術の差があったり、精度が低くなってしまうというのは認識しています。しかし今、日本のスタッフも工場長も尽力してくれており、工場の雰囲気が随分変わってきました。今後より良くなっていくと確信しています。一方、スリランカの組立工場は順調に稼働し、営業面でも利益を出せているので、今後、他地域で組立工場の立ち上げを行う際は、ナショナルスタッフによる展開も可能であると見ています。発展途上国の経済がめまぐるしく進歩する中、持続可能な社会を目指し、世界の水環境の保全に貢献すべく、今後も事業を発展させてまいります。常務取締役 CGO環境機器事業統括本部長 兼 海外事業統括本部長OPPORTUNITY 機会インドネシアで製造工場をもつ現地法人をM&A本格的な海外展開を加速インドにて独資の製造工場を設立し、生産をスタート(自社第一工場)スリランカにて製造工場を設立し、生産をスタート2023年12月期億円インドネシア中国WEAKNESS 弱みTHREAT 脅威2025年12月期億円シンガポールインドスリランカその他DAIKI AXIS INTEGRATED REPORT | 26インドにおける自社工場での生産体制を確立し海外事業の完全黒字化を目指す海外戦略の基本方針今後の課題と2024年の展望髙岡 慎也SWOT分析20132022海外展開の沿革1990中国に初の海外拠点設立2021インドにて浄化槽の現地生産を委託工場にてスタート2025年に向けた事業展開SWOT分析STRENGTH 強み2016シンガポールに海外統括拠点を設立14.92018インドでの浄化槽販売のため、現地法人を設立2024バングラデシュ法人設立40事業戦略 [ 環境機器関連事業(海外)]
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