高高ステークホルダーの関心事非常に高DAIKI AXIS INTEGRATED REPORT | 16非常に高※重要課題(マテリアリティ)は、最新の社会情勢およびステークホルダーのご意見・ご期待を踏まえ、 継続的に見直しを実施していきます。サステイナビリティ委員会は、世界情勢や他社動向を含めた重要なサステイナビリティ課題をいち早く経営に織り込むための中核的な役割を果たしています。取締役会への定例報告に加え、各事業部に対しKPIやアクションプランの達成に向けた取り組みの促進、進■確認を行います。重要課題(マテリアリティ)やKPIの見直しは、国内外の社会情勢やステークホルダーからの意見等を踏まえ、原則年に1回実施します。今後も引き続き、非財務情報開示の充実やステークホルダーとの対話促進のため、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD提言)や人的資本の独自性等、非財務情報開示の対応を充実させてまいります。重要課題(マテリアリティ)は「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の17の開発目標やGRI等、国際的なイニシアチブを参考に抽出し、特定しました。[ 生物圏 ]現在気候変動によって、極端な気象現象や自然災害の頻度・激しさが増大し、農業や水資源、健康、インフラなどへの影響が深刻化しています。持続可能な社会を実現するため、当社グループとしてもCO2の排出削減や再生可能エネルギーの利用促進など、温室効果ガスの削減に努めることが必要であると認識し、カーボンニュートラル実現に向けた取り組みを進めています。また当社グループの販売する製品やメンテナンスを行っている物件を通してのCO2削減にも積極的に取り組み、社会全体での気候変動の緩和へ取り組んでまいります。高度経済成長期における公害の歴史を乗り越え、日本は美しい水環境を取り戻しました。現在、日本において排水処理は喫緊の課題ではなく、守られていることが「当たり前」の状態となっています。しかし、ひとたび排水処理に不具合が生じると、環境や人体へ悪影響を及ぼす危険性もあるため、この「当たり前」をいかに守っていくかが重要となっています。当社グループでは高性能でより広いお客様のニーズに合った排水処理装置の提供やメンテナンスを通して、引き続き日本の豊かな水環境を守ります。東南アジア・南アジアでは急速な都市開発に対し、環境インフラ整備が追い付いておらず、環境汚染が深刻化している地域が増加しています。しかし大規模排水処理インフラ設備の導入には多額の費用と長い時間、そして高い技術が必要なため、対応が追い付いていないという課題が存在します。当社グループの主力製品である浄化槽は大規模排水処理インフラ設備と比較すると、設置工事が容易で比較的安価であるため、スピード感のある環境インフラ整備が可能となります。高度経済成長期に日本が経験した公害と同じ轍を踏まないよう、これまでの知見と技術を活かし、各国で美しい水環境を創造してまいります。[ 社会圏 ]現在の生活レベルを維持しつつ、限られた地球の資源を使ってサステイナブルな街づくりを実現することは、私たちの未来と地球環境の保全にとって非常に重要な課題です。当社グループは水処理だけでなく住環境、 そして再生可能エネルギーと幅広い側面から地球環境に貢献できる体制を整えています。また生物圏におけるサステイナブルに加え、地下水飲料化事業などを通じて災害時においてもライフラインを確保し、日常生活を持続できる環境の整備にも取り組んでいます。当社グループはワークライフバランスの実現、多様性の尊重、心理的安全性の高い職場環境の実現により、社員のモチベーションや生産性を向上させることが非常に重要だと考えています。時代の流れとともに求められる職場環境は変化しているため、従来の考え方、やり方に固執せず、柔軟に対応できるかが組織としての課題であると認識しています。社員一人ひとりが働くことを通じて成長を実感できる環境を構築し、ひいては組織全体も成長していくことができる環境を目指してまいります。事業活動を通じて地域社会、そして世界中から必要とされる企業となるためにはステークホルダーの皆様との関係強化が重要であると認識しています。今後も当社グループの取り組みを知っていただくため、透明性のある情報発信の強化や学びの機会の提供、ボランティア活動参加による地域社会への貢献を通じ、多くの人に愛される会社づくりに努めてまいります。[ 経済圏 ]昨今、さまざまな企業でコンプライアンス違反が報道されています。事業を持続させるための法令順守や、不祥事の予防は会社としての重要な責務であると認識しています。当社は監査等委員会設置会社であり、2022年からは指名・報酬委員会も設けております。またコンプライアンス違反を招く機会を減らすだけでなく、コンプライアンス教育も行うことで社員の意識向上にも努めております。No. 1 気候変動への適応および緩和に向けた取り組みNo. 2 日本の豊かな水環境を守るNo. 4No. 5No. 7No. 2No. 1No. 3No. 6No. 3 世界の美しい水環境を創るNo. 4 サステイナブルな街づくり・住環境への貢献No. 5 働きやすく、働きがいのある職場環境の構築No. 6 ステークホルダーにリスペクトをNo. 7 実効性のあるコーポレート・ガバナンスの確立取締役会助言 推進・進■確認各事業部STEP01STEP02STEP03STEP04各事業部のサプライチェーンを整理サプライチェーン上の各工程でSDGs項目に与える機会とリスク(正/負の影響)を分析し、当社グループの課題を網羅的に抽出SDGsウェディングケーキモデルを参考に各課題を生物圏・社会圏・経済圏に分類各課題を当社グループにおける重要度・優先度やステークホルダーへの関心事に応じてマッピング[ サステイナビリティ委員会の模式図 ]進■確認・助言報告サステイナビリティ委員会委員長:大亀裕貴重要課題・KPIの設定、見直しサステイナビリティ方針決定・推進報告KPI・アクションプランの実行生物圏社会圏経済圏当社グループでの重要度0202価値創造の仕組みと今後の課題サステイナビリティ推進体制について重要課題(マテリアリティ)特定のプロセス重要課題(マテリアリティ)への認識サステイナビリティへの取り組み
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