DAIKI AXIS INTEGRATED REPORT
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MATERIALITY⑥ステークホルダーにリスペクトをDAIKI AXIS INTEGRATED REPORT | 68当社グループの再生可能エネルギー関連事業セグメントを管轄している㈱ダイキアクシス・サステイナブル・パワーは、2022年11月11日~2023年1月8日開催の『目黒川みんなのイルミネーション2022』において、使用済み食用油から精製された高品質バイオディーゼル燃料「D・OiL」を自家発電用の燃料(D・OiL100%使用)として提供しました。燃料に使用する使用済み食用油は、地域のご家庭や飲食店から回収し、都内で唯一、使用済み食用油の「回収・再生・利用」という市民参加型のアクションによって「エネルギーの地産地消」を実現したイルミネーションとして、地域や国内に留まらず、海外からも注目を集めました。電気代高騰により、各地方のイルミネーション企画が縮小や中止になっていく中、地域社会の皆様との対話により、当社グループの事業を活かして貢献する事ができました。また、使用済み食用油を回収するトラックもB5軽油(軽油にJIS対応バイオ燃料「D・OiL N」を5%混合したもの)を使用して走行し、プロジェクト全体で温室効果ガスの排出量削減をはじめ、資源の有効活用、環境保全など、SDGs達成に向けて取り組みを行いました。2022年度、当社グループでは、日本国内の耕作放棄地の有効利用、障がい者賃金の向上と生きがいの創出、温室効果ガス削減などを目的とし、社会福祉法人との協働による「営農型太陽光発電事業」を埼玉県日高市、入間市で開始しました。本取り組みは、当社グループの利益だけではなく、太陽光発電による再生可能エネルギー創出による環境保全、持続的な農業再生、障がい者の方々の就労場所の拡大など社会的な課題解決に貢献し得る、「再生可能エネルギー関連事業の目指すべき新しいカタチ」としての位置づけであると考えております。今後は全国を対象として協働先を募り、それぞれの事業者のニーズに沿った事業運営を提案・実施し、地域の実情に合致した手法を構築してまいります。写真のように、農地に支柱を立て、上部に太陽光発電設備を設置することで、太陽光を作物栽培と発電とで共有する取り組みです。作物の販売収入に加え、売電による継続的な収入や発電電力の自家利用等による農業経営の更なる改善が期待できます。[ 農業・福祉連携のスキーム図 ]耕作放棄地の活用、農業振興農家障がいをお持ちの方農作物の育成・販売等耕作放棄地土地代就労機会・賃金農作物代金農作物土地貸与土地賃料電気代電力就労者の自立支援、経営の安定社会福祉法人土地の所有市場ダイキアクシス・サステイナブル・パワー太陽光発電施設建設、発電事業温室効果ガス削減電力会社・需要家使用済み食用油を電力に変えた『目黒川みんなのイルミネーション』 「農業」「福祉」「生きがい」に再生可能エネルギーで貢献

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