DAIKI AXIS INTEGRATED REPORT
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47 | DAIKI AXIS INTEGRATED REPORTJyoti Plastics Works Pvt Ltd.DAIKI AXIS ENVIRONMENT (PVT) LTD.インドでは、2019年よりスピード感のある製品提供やコスト競争力確保の為、現地パートナーによる委託生産を開始しました(第一工場)。カプセル型浄化槽の生産体制を年産240台としておりましたが、受注好調により生産設備を360台まで増強しました。さらに、インド国内での生産販売拡大に向けて、2022年11月に独資での新工場を設立し、独自運営工場(第二工場)による生産を開始しました。将来的に生産台数を年産600台まで伸ばす見込みです。また、顧客の幅広い要望に応え、従来のカプセルタイプに加えて、円筒タイプの中型浄化槽も製造可能となっています。当社グループでは、インドでの急拡大する需要を取り込み2025年にはインド単独で売上20億円を目指しています。また、2025年には第三工場の設立を見越して市場開拓を進めてまいります。生産体制の拡充と同時に行っているのは、インド現地での人財育成強化や技術継承です。日本人スタッフを派遣して人材育成を行い、2022年度の新工場建設の際はローカルスタッフ中心に立ち上げを行いました。インドの新工場で生産する中・大型浄化槽の製造には、機械化や自動化が難しい技術やクライアントのニーズに合わせた仕様変更等が伴います。安定供給体制を整える為の最大の課題は、生産を担うローカルスタッフの技術力向上です。将来的には日本からのサポートに頼らず、営業・工場・メンテナンス等をローカルスタッフが独力で運営していく体制を整えてまいります。また、インドの技術大学(Shri Vishwakarma Skill University)と連携し、施工とメンテナンスができる人材を育成するための特別カリキュラム開設に向けた取り組みも計画しています。今まで、インドネシア工場から需要が拡大しているインドに多くの浄化槽を輸出していました。そのため、インドに新工場が出来た今、工場稼働率の維持が課題となりました。インドネシア国内に対しては、販売代理店の拡大や、行政と連携した地元企業への営業強化をおこなうことと並行して、周辺国への製品提供拠点となるよう推進してまいります。また、スリランカでは新型コロナウイルスの感染拡大等をきっかけに2022年に経済破綻が起こりましたが、当社グループの事業自体は堅調に推移しております。 2022年10月には小型浄化槽の組立工場が完成し、製品出荷も開始しました。収益性の改善という課題に対して、工場の安定稼働を目指してまいります。委託工場当社グループの海外重要拠点はインド・インドネシア・スリランカの3か国です。特に、インドではローカルスタッフの育成と技術移転を進めながらインド国内市場の開拓を行う「インドモデル」確立に向け、資源の集中投資を実施します。[ インド国内生産・供給体制確立 ]2019年 委託生産開始● カプセルタイプ浄化槽  ● 生産能力360台/年独自運営工場2022年11月 工場完成2023年2月 製品出荷開始● カプセルタイプに加え円筒タイプの中型浄化槽も製造可能● 委託工場の2倍の生産能力  (当初350台/年→目標生産台数600台/年)2025年に第三工場建設を想定、以降も工場建設を想定0303成長戦略インドにおける生産体制の確立インドにおけるロールモデルの確立・発展インドネシア、スリランカでの取り組み010102020303

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