DAIKI AXIS INTEGRATED REPORT
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45 | DAIKI AXIS INTEGRATED REPORTINTERVIEWカプセル型浄化槽…5~50人槽円筒型浄化槽…51人槽以上の浄化槽STRENGTHS 強みOPPORTUNITIES 機会国内で培った水処理技術・ノウハウ、海外ネットワーク環境トレンド、水問題の増加、アジア地域の人口増加WEAKNESSES 弱みTHREATS 脅威海外事業における人材不足グローバルサプライチェーンの分断、各国カントリーリスク専務取締役 CIO CGO(経営戦略・海外事業戦略担当)大亀 裕貴当社グループは2013年より環境機器の排水処理事業において海外市場展開を本格的に行い、海外の環境課題解決に取り組んでまいりました。東南アジア、南アジアにおいては急速な経済成長とともに都市部を中心に目まぐるしいスピードで都市開発が行われています。しかしながら、急速な開発により環境インフラの整備が間に合わず、環境汚染が深刻化している地域が増加しています。そういった深刻化する地域において水問題を解決し、地域の人々の生活を向上させるため、事業を展開しています。私たちは海外での事業成長に向けて、地域特性に応じて拠点機能、販売機能を強化し、当社グループの事業におけるビジネスパートナーやあらゆるステークホルダーとの協働・連携のもと各地域の課題を解決することによる事業成長を推進してまいります。私たちの強みは、グローバル規模で日本国内で培った水処理に関する技術や知見を用い、ステークホルダーと協働し、地域の環境課題の解決に貢献していることです。当社グループは現在、インド、インドネシア、スリランカ、中国、シンガポールの5カ国に現地法人を有して排水処理の事業展開を行っています。当社グループにおける海外展開の最重要地域はインドです。インドでは2019年より委託工場にて浄化槽の生産をおこなっていましたが、インド国内における急速な需要拡大に対応するためインド北部のハリヤナ州に独自運営工場の建設を決定しました。その後、コロナ禍によって計画に遅延が生じながらではありましたが、2022年11月に工場の建設が完了し、竣工式では工場が所在するハリヤナ州の知事にスピーチを頂きました。州知事のスピーチを聞いて、経済発展が目まぐるしく進む中で環境汚染に悩まされているインドにおいて、当社グループが持つ技術によって水環境が改善されることに大きな期待を抱いていると強く感じました。持続可能な事業運営を可能とする「インドモデル(P47)」を整備するとともに、経済発展の基盤となるインフラ整備と世界の水環境をより良くすることに貢献し、海外事業を推進してまいります。アジア・アフリカ圏では、急速な都市開発に対し環境インフラの整備が追いついておりません。大規模な排水処理インフラ設備の導入には、開発・設計から施工まで高度な技術が求められる上に、多額の費用と長い時間、そしてこれらを実行できる人材が必要です。一方で、当社グループの主力製品である浄化槽は分散型の排水処理装置であり、設置工事が簡単で比較的安価であることから、スピード感のある環境インフラ整備が可能となります。日本と違い広い国土を持つ国にとって、当社グループの提供する分散型水処理装置は重要な生活インフラの基盤となっております。取締役上席常務執行役員環境機器事業統括本部長兼 海外事業統括本部長髙岡 慎也ご参考SWOT分析0303成長戦略インドビジネスモデルの確立と海外事業を会社の柱に海外で製造・販売する製品について事業戦略 [ 環境機器関連事業 ~グローバル戦略~ ]

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