DAIKI AXIS INTEGRATED REPORT
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● 排水処理は生活排水・産業排水・地域集落排水等の用途に合わせた浄化槽等の製品を提供● 開発、設計、製造、販売、施工、メンテナンスのサービスを一気通貫で対応● 代理店を通じた販売に加え、需要の高い地域では協力会社や自社工場にて、浄化槽を現地生産● 定期保守点検の他、24時間監視やスポット対応等のサービスを提供● 当社グループ製品だけでなく他社製品を使用している施設の管理対応● エスコ契約  お客様の敷地内に当社プラントを設置し、地下水を飲適化して提供し、水使用量に応じて月々の費用をお客様が負担する契約● メンテナンス契約  お客様の施設としてプラントを施工し、引き渡し後のメンテナンス契約を締結41 | DAIKI AXIS INTEGRATED REPORTINTERVIEW排水処理事業海外事業施設管理事業地下水飲料化事業製品詳細はこちらから国内外で水処理メーカーとして事業展開する当セグメントですが、始まりは1964年まで遡ります。初の東京五輪開催を前に、国内では急速なインフラ整備と工業化が進み、都市部に多くの人が集中しました。生活排水等の河川流入の社会問題を受け、当社グループが発売したFRP製浄化槽は、比較的安価で機能性・耐久性も高く、暮らしのスタイルを変えた製品として、人々の生活を支える主要インフラの一つとなりました。しかし、近年事業環境は大きく変わってきています。住宅用の小型浄化槽の需要は一巡し、価格競争が激しさを増す中で、更なる省エネ性能やコンパクト化等の付加価値が求められています。産業排水処理の分野では、当社グループが得意とする有機系排水処理だけでなく、重金属やフッ素をはじめとする無機系排水処理のニーズにも応えていかねばなりません。この分野への対応を強化して新たな排水処理技術の確立や製品開発をすべく、これまでの排水処理で培ってきた技術力やノウハウに加えて、研究開発・設計スキル向上に努めています。お客様との対話にも注力する中で、製品を設置した後のメンテナンスについてもご提案の機会が多くなっています。さて、事業環境の変化はある中でも、私たちの役割は「水」を軸とした環境貢献という点で、今も昔も変わりません。環境汚染とは不可逆的なもので、一度汚れてしまった水をきれいにするのには長い時間と労力が必要です。そのため、当セグメントでは将来世代にわたり水環境とその生態系を守るため、浄化槽の製造・販売を始めとする排水処理サービスを、適切な価格で世界中のお客様に届ける努力を続けてまいります。中期経営計画では全社計画の柱として、しっかりと売上の維持と利益率の向上を目指してまいります。足元の2022年12月期は、海外事業にけん引される形で予算達成をいたしました。今後は策定したアクションプランを遂行していくことで、2025年度の中期経営計画を達成していきます。また、変化する市場のニーズをキャッチし、グローバル規模で対応していくためには、事業基盤を固めることも重要です。組織体制の見直しや業務効率化の取り組み、また最重要課題として捉えている「人財」の教育・育成も強化の上、取り組んでまいります。これからも従業員共々当社グループのパーパスの通り「世界の環境課題を技術とアイデアで解決し、世界の人々の生活を支える」事業を展開してまいります。領域ご参考取締役副社長 COO (環境機器関連・住宅機器関連事業セグメント担当)中山 繁樹事業内容0303成長戦略グループの柱として、変化する顧客ニーズに応えてまいります事業内容について事業戦略 [ 環境機器関連事業 ]

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