DAIKI AXIS INTEGRATED REPORT
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23 | DAIKI AXIS INTEGRATED REPORT当社グループは、サステイナビリティ推進に向けて、2023年8月に大亀裕貴専務取締役(兼CIO、CGO)を委員長とする「サステイナビリティ委員会」を設立しました。当委員会では、世界情勢や他社動向を含めた重要なサステイナビリティ課題をいち早く経営に織り込むための中核的な役割を果たしてまいります。今後は、非財務情報開示の充実やステークホルダーとの対話促進のため、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD提言)や人的資本の独自性等の非財務情報開示の対応を充実させてまいります。[ サステイナビリティ委員会の役割 ]当委員会が中心となり、当社グループのサステイナビリティ推進を行います。取締役会への定例報告に加え、各事業部に対してはKPIやアクションプランの進捗確認やPDCAサイクルを回していきます。また、重要課題(マテリアリティ)やKPIの見直しは、国内外の社会情勢やステークホルダーからの意見等を踏まえ、原則年に1回実施します。社外取締役(サステイナビリティ委員会委員) /       奥田 早希子略歴モノはいつか必ず壊れます。インフラも例外ではありません。だからこそ私の記事では、メンテナンスしやすさ、その仕組み、モノを通して社会や人に与えるインパクト(コト)を伝えたいと思っています。世の中もそのように変化しています。今はまさに、メンテナンスを重視する当社の時代であると言えるでしょう。メンテナンスでモノを長持ちさせる意識は、「サステイナビリティ」にも通じます。もちろんメンテナンスだけで、あるいは一つの商材・一企業だけでサステイナブルな街や暮らしを作れるわけではありません。そんな中、当社グループが設立された全社横断での取り組みを促進するサステイナビリティ委員会は重要ですし、今後は私も委員の一人として積極的に意見してまいります。また、サステイナビリティを含め、社会や人にどのようなインパクトを与えるのか、いわゆる非財務情報が企業価値を左右する時代となっています。非財務情報が記載された統合報告書はその意味で重要ですが、作って終わりにせず、作成過程で気づいた良いところは伸ばし、足りないところは活性化するきっかけにしなければなりません。「ダイバーシティ&インクルージョン」については、活性化の余地がまだあります。女性役員は社内ゼロ、社外取締役2名、女性管理職は3名、外国籍の役員はゼロです。いろんな人や意見を受け入れ、未来の選択肢を増やすことが当社の発展につながります。誰もがきちんと評価され、安心して働ける制度や職場づくりが欠かせません。私自身は仕事をしながら長く不妊治療に取り組んだ経験があるので、妊活しやすい職場のあり方も考えていきたいです。65周年を迎えた今年、従業員の行動の拠り所となるパーパス(社会的存在意義)が新たに設定されました。前述したサステイナビリティ委員会、統合報告書の取り組みとの相乗効果で、当社の良さである信頼関係やフレンドリーさが“PROTECT”され、心理的安全性が高まって、さらに信頼関係が強まることに期待します。それを企業価値につなげるために、対外発信活動は“CHANGE”すべきだと感じます。今は「水」の会社としての打ち出しが強いですが、今後は「環境と暮らしを支える」を基軸に積極的に対外発信することで、ステークホルダーとのコミュニケーションを充実させ、当社の企業価値を高めていきたいと思います。様々な取り組みが形骸化することのないよう、社内の常識にとらわれずステークホルダーを代表する社外取締役として経営陣に対して積極的に発言してまいります。「環境新聞」記者として10年超、排水処理分野を担当。その後フリーライターとして活動。現在は一般社団法人Water-nの代表理事として、学生向けのメディア「Water-n」やウェブジャーナルである「水デザイン」、水インフラマネジメント大学の運営等を行う。委員会より定期的な報告など取締役会による監督社内推進体制の展開・浸透各種施策の進捗管理・モニタリング[ サステイナビリティ委員会の模式図 ]取締役会サステイナビリティ委員会委員長:大亀裕貴各事業部0202価値創造の仕組みと今後の課題サステイナビリティ推進体制について社外取締役からのメッセージ2022年3月に当社の社外取締役に就任サステイナビリティへの取り組み

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