DAIKI AXIS INTEGRATED REPORT
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価値創造の仕組みと今後の課題P17DAIKI AXIS INTEGRATED REPORT | 10創業当初より、当社グループは時代の変化に応じて、環境課題の解決に関わる取り組みを行ってまいりました。非財務情報の整理には色々なフレームワークがありますが、その中でも私の印象に残っているのは「SDGsウエディングケーキモデル」の概念図です。これを見た時、当社グループの事業そのものが社会圏・経済圏を支える豊かな自然環境の保全・拡大に貢献できるものだと再認識いたしました。(図)SDGsウエディングケーキモデルとはストックホルムにあるレジリエンス研究所の所長(ヨハン・ロックストローム博士)が考案した、“持続可能な開発目標(SDGs)の概念”を表すモデルを指します。私たちは地球という自然豊かな環境の中で暮らしています。生活の土台となる生物圏の上に、社会圏や経済圏が構築されており、持続的な企業活動・市民生活には気候変動や生物多様性を始めとする環境を重視しながら地球を守らなければならないことを表しています。創業当初より、当社グループは時代の変化に応じて、環境課題の解決に関わる取り組みを行ってまいりました。非財務分野への取り組みとして特に重要な「2025年の脱炭素社会実現に向けた取り組み」について、当社グループが取り組むべきこと・できることは数多くあります。住宅機器関連事業における省エネ商材・環境配慮型商材の開発や販売、再生可能エネルギー関連事業の拡充等、引き続きグループとして注力してまいります。その一環として、2023年度はサステイナビリティ委員会を設立し、ステークホルダーの皆様との対話や経営にサステイナビリティ目線を盛り込む体制を強化しました。質の高いESG経営を行うべく、すべてのステークホルダーにとっての価値創造に努めてまいります。65周年、そしてその先も持続可能な価値を創造していくために最も重要なことは、私も含めグループ全従業員が現状に満足せず、リスクを恐れず、チャレンジし続ける事です。この度クレドにアップデートした創業からの社訓の中にも、挑戦や変化を恐れない姿勢をうたっており、これらの実践が当社グループの更なる発展に繋がると確信しています。従業員がチャレンジし続ける組織とは、各個人が自発的に自分自身を磨き、その強みを仕事の中でも存分に発揮し、失敗やぶつかり合い等も経験しながら新しい価値を創造していける組織だと思います。昨今国内でもダイバーシティ&インクルージョンが注目されていますが、その切り口の一つに海外と国内という視点があります。現在当社グループはアジア中心に海外に進出しておりますが、現地の文化をリスペクトしながら日本文化もリスペクトし、凝り固まった文化や考え方を変化させなければ、国際的な潮流から取り残されてしまうと常々感じています。自分の当たり前を疑い、考え方や行動を変えることも大きなチャレンジです。当社グループの更なる発展のために、多様な視点を取り入れて徹底的に議論を行い、時と場合に合わせて柔軟な対応をとることのできる従業員の育成を進めます。また、この先も組織と事業を継続して成長させるためには、従業員を含めた全ステークホルダーの皆様に当社グループの“ファン”になって欲しいと考えています。今後も社会環境の変化を考慮し、収益だけでなく事業活動を通じた価値の提供を示すことで「ダイキアクシスが好き」と思っていただけるファンを増やしてまいります。最後になりますが、当社グループ従業員全員が“PROTECT×CHANGE”の精神を持ち、変化を楽しめる人財として成長し続けることで、グループのミッションである「環境を守る。未来を変える。」を果たしてまいります。非財務分野への考え方と対応70周年、更に新たな時代での価値創造のために

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